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ブランケット・キャッツ

評価:
重松 清
朝日新聞社
¥ 1,575
(2008-02-07)
この本は7つの短編小説です。

重松清の本はたくさん読みました。
最初の頃の小説はお金を稼ぐために書いているようで、
内容が優しくないので好きではありませんでした。
最近は、文章に優しさがでてきたようでよく読みます。
重松清の本は読みやすいです。

子どもの頃は犬を飼っていたので犬派でしたが、
引っ越してきて近所に野良猫がいるので、
最近は猫派になりました。

この短編は全てペットショップのレンタル猫の話です。
バスケットの中に敷いたお気に入りの毛布があれば、
どこに行っても大丈夫なように訓練された猫たちと、
関わった問題ありの人間たちの話。
猫と一緒にいる二泊三日の時間で人間達は自分について考える時間を持つ。
これは何も言わない、
何もしない猫の性質だからこそ生まれる話のように思う。
犬だと優しすぎるので、
人間は自分を見つめる時間を持ちにくいと思った。
猫にしたからぴったりだと思った。

読書「花粉症のブランケット・キャット」
「妊娠はまず不可能だろう」と医師に宣告された夫婦が主人公。
医師に宣告されてから7年間けんかはしていない。
子どもが生まれることを想定して買った家は広すぎる。
寝室は別にしている。
夫が猫を借りてきた。
借りてきてさっそく公園に行ってみた。
子どもがいたら公園デビューってこんな感じかな。
レンタル猫は毛布の入ったカゴの入口を開ければ、
戻ってくるよう躾けられている。
公園で放してみた。
花粉症のようにくしゃみをする猫なので、
居場所はなんとなくわかる。
猫は大変なものを銜(くわ)えてきた
夫婦二人の関係が、
猫と関わる様子を読んでいるとわかってくる。
猫と接した二泊三日は、
二人のこれからを考える機会になる。

車「助手席に座るブランケット・キャット」
離婚暦ありの一人暮らしの女が借り主。
会社の金を横領して、
逃走にメルセデス・ベンツを借りてみた。
助手席には「クロちゃん」と名づけた猫が座る。
猫はただそばにいるだけのようだが、
借主の心のささえになる。

猫「尻尾のないブランケット・キャット」
中一の少年が借主。
父親と借りに行った。
口うるさい父親。
自分の思い通りにならないと突き放す父親。
思い通りになる優秀な息子なら好き。
問題ありの父親と、
問題を作ってしまった少年の話。

本「身代わりのブランケット・キャット」
以前飼っていた猫に似ているのを借りた。
老人ホームに預ける事に決めた母親を最後に預かる。
母が気に入っていた「ロンロン」の代わり。
母は認知症が出るが、
正常な話し方をする時もある。
その受け答えにドキッとすることがある。
母親を老人ホームに預ける事に後ろめたさがあり、
決心が決まっていなかった夫婦。
子どもは姉と弟の二人。

ドア「嫌われ者のブランケット・キャット」
ペット禁止のアパートの大家が借りてくる猫。
毎月、その猫を抱いてアパートの廊下を通る。
飼われているペットは鳴き声を出して見つかってしまう。
見つかったら一ヶ月以内に飼い主が追い出される。
追い出されないためにいろいろ工夫をするカップルと大家の話。

子供「旅に出たブランケット・キャット」
家出した兄妹の二人と出会い、
二人を守る勇気ある猫の話。
二人は本当の母親に会いに行くためのヒッチハイクの旅。

財布「我が家の夢のブランケット・キャット」
父親のリストラで、
家を売る事になった家族。
娘と息子は学校を転向する。
姉の方はこんな事になってしまったのは父親のせいだと思っているので、
反発する。
父親はこの家の最後に猫を飼う想い出をプレゼントしようと、
猫を借りてきて、
ビデオカメラをまわす。
猫のめちゃくちゃな行動がみんなの心を変える。

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posted by: 本の虫 | 重松清 | 09:45 | comments(0) | - |

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