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評価:
奥田 英朗
幻冬舎
¥ 1,575
(2005-09)
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奥田英朗は、
『イン・ザ・プール』を読んで以来のファンです。
読みたい本がなかったので、
奥田英朗の本を図書館で探して2冊借りてきました。
この本は、
表紙が卑猥な絵です。
内容も卑猥でした。
だから私が紹介するのは恥ずかしいです。
でも簡単に読めるし、
内容もおもしろかったです。
2005年9月に発行された本です。
6話が入っていて、
それぞれの主人公は卑猥な事件で繋がっています。
1話
WHAT A FOOL BELIEVES
主人公は杉山博。
32歳。
フリーライターで雑誌の原稿を書いている。
W大卒なのに、
プライドが高いので、
職がなく金に困っている男。
2話
GET UP,STAND UP
主人公は栗野健治。
23歳スカウトマン。
渋谷でキャッチのスカウトマンをしている。
杉山博の住んでいるアパートの隣に越してきた男。
3話
LIGHT MY FIRE
主人公は佐藤良枝。
43歳で、娘が一人いる。
専業主婦だったが、
栗野健治の先輩にスカウトされて、
AV女優になった。
娘がいる専業主婦なら、
そんなに簡単にAV女優にはならないでしょうと思ったが、
事情があった。
4話
GIMMIE SHELTER
主人公は青柳光一。
カラオケボックスでアルバイトをしている26歳。
断れないタイプの人間。
勧誘で何でも買わされてしまう。
面と向かって文句を言えない人間。
5話
I SHALL BE RELEASED
主人公は西郷時敬次郎。
52歳の官能小説家。
青柳のいるカラオケボックスに通い、
警察に捕まるようなことをしてしまう。
6話
GOOD VIBRATIONS
主人公は玉木小百合。
28歳のテープリライター。
太っていて、
男にバカにされるタイプだが、
自分の生活費は上手に稼ぐ。
杉山博と図書館で知り合う。
題名の、
『ララピポ』は、
渋谷を歩いていた外国人が言った言葉が早口で、
こんなふうに聞こえた。
「a lot of people」
この英語を早口で言っていると、
「ララピポ」に聞こえてくる。
意味は、
「トウキョウ、人ガ タクサン」
この本を読んで、
学んだ事は、
人生はいくらでもやり直しができるという事。
「馬鹿だよなあ、・・・(出てきたら)ペンネーム変えて書いてもらいますよ。」
警察から逃げ回っている作家の担当編集者の言葉。
今の日本って、
警察に捕まっても、
再起している芸能人はたくさんいるし、
他の職業を探せば生きていけるようだ。
その一方で自殺者が増えているそうだけど、
この小説を読んだら、
生き残れる気がした。
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