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評価:
奥田 英朗
文藝春秋
¥ 1,300
(2006-04)
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表紙に裸の赤ちゃんが写っている本は、
精神科医の伊良部のシリーズだと思いました。
やはりそうでした。
「イン・ザ・プール」の伊良部という医者の話がおもしろくて、
奥田英朗のファンになりました。
私の中では、
伊良部は「相棒」「電車男」「スクラップティーチャーの教頭役」の、
俳優の「六角精児」がぴったりだと思っていましたが、
最近は、阿部寛と釈由美子の伊良部をもう一度見たいです。
映画にもなったようで、
知らない俳優ですが、観たいです。
この本には、4つの短編が入っています。
「オーナー」
主人公は、田辺光雄。
通称ナベマン。
ほとんど読売ジャイアンツの渡辺元オーナーをもじっています。
こんなにはっきり特定しちゃっていいのかなぁと心配になります。
書きたい放題にに書いている感じです。
読み手としては、
実在の人物に当てはめられるので、
人物を想像しやすく読みやすいです。
内容はおもしろくて、
最後には涙がでました。
「アンポンマン」
主人公は、安保隆明。
通称アンポンマン。
これは、ライブドアのホリエもんを真似ています。
ドラえもんに対抗してアンパンマン。
わかりやすいですけど、いいのかなあ。
クレームこないのかなあ。
内容はこれもおもしろいです。
「カリスマ稼業」
主人公は女優の白木カオル。
黒木瞳そっくりの内容です。
川島なおみや叶姉妹らしき人物も出てきて、
けっこうひどい役です。
これではドラマ化は無理です。
役者のなり手がないです。
話の内容はおもしろいのですぐ読めます。
「町長選挙」
東京都のある島で行われる町長選挙に、
巻き込まれる若い公務員の話です。
賄賂は当たり前の選挙で、
どっちに付くのか迫られて、
精神的に参ってくる公務員。
そこに伊良部が2ヶ月だけやってくる。
内容はおもしろいので、
オススメします。
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