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最悪


評価:
奥田 英朗
講談社
¥ 920
(2002-09)
奥田英朗の小説のファンです。
この本は文庫本ですが、
厚い本なので読み終わるか不安でしたが、
読み始めたら、
面白くて投げ出せなくなり、
最後まで読み終わりました。

川谷信次郎のことが初めに書かれています。
町工場の社長で金に困っていて、
はっきり断れない性格なので、
ずるずると悪い方向に行ってしまいます。
いろんな人にはっきりと断ればいいのに、
みんなにいい顔をしようとして、
裏目に出てしまいます。
信用金庫の自分のお金を300万円下ろして、
他の銀行に300万円積もうとしたら、
信用金庫の若い職員に言いくるめられて、
300万円借りて銀行に積むことになった。
借りたら利子がつくのに馬鹿じゃないのと言いたくなる。
近所のマンションの住人に騒音のことで苦情を言われた時も、
はっきり断らない。
歯がゆくて読んでいてハラハラしてくる。

藤崎みどりは銀行員です。
父親と再婚した血の繋がらない母親に遠慮して、
まじめで家族思いです。
父親が再婚してから生まれためぐみという高校生の妹がいる。

無職でやくざと関わりができてしまう野村和也。
金がなくて、
パチンコや恐喝でお金を手に入れている。
度胸はあるので、
やくざに殺されかけたことが何度もある。

この人たちの様子が、
順番に書かれている。
神奈川県の川崎にこの4人が住んでいることがだんだんわかる。
お金のない人たちは、
だんだん追い詰められてくる。
お金には困っていないが、
銀行に勤めているみどりがこの人たちとどんな風に関わってくるのかが、
気になって、
最後まで引きつけられた。

映画を観ているようなストーリー展開がおもしろい。
映画やドラマになればいいのに。
時間がある時に読むことをオススメします。


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posted by: 本の虫 | 奥田英朗 | 19:40 | comments(0) | - |

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