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避暑地の猫

宮本輝の小説を読むのは2冊目です。

1冊目は娘が薦めてくれました。

2冊目はブログ仲間の年下の女性が絶賛していました。

どうやら若い人に人気の作家のようです。

私はこの作家の小説は暗い印象があるので、
薦められないかぎり手に取る気になりません。

読み始めたら、
次の展開を知りたくて、
一気に読んでしまいました。
構成や文章はいいと思いましたが、
私には内容が読み取れませんでした。
もう一度読み直さないと細かい部分がよくわかりません。

なぜ?題名が避暑地の猫なのか、
最初に出てきた医者の猫、逃げたペルシャ猫、ペルシャ猫を抱いていた謎の男。

謎の男の言葉の、
「ボクが猫だから。」

同じ狢(むじな)は引き寄せるという意味で、
この題名が「避暑地の猫」なのだろうが・・・・・。

私には読み取れているのか よくわからない。

疑問なのは、
母親が父親の子どもを妊娠していたが、
母親は別荘の主に、
「14年もいやな男に触れさせないでいられたのは感謝している」と言っていた。
この言葉を発した時点では父親の事を嫌いだと思っていたが、・・・・。

娘の行動が父親の指図だと思ったから、
その点だけで父親の事を嫌いなら、
どうして父親の子どもを妊娠したのだろうか。

最初に登場した医者が、
この話を聞いて、
夜中に急に軽井沢に行きたくなった理由は何?

猫つながりで、
謎の男を捜しに行きたくなったのかとずっと思っていたのに、
ぜんぜん関係なかった。
私の思い込みだった。

私は謎の男の正体ばかりが気になる。
ここはこの小説のポイントではないとわかっているのに。

この小説の中で5人も死ぬ必要があったのだろうか。

この小説は救いがないから、
私は嫌いだけれど、
おもしろかったから、
読む価値はあると思う。

だから☆4つにしました。

しあわせになった人がひとりもいないなんて私にはあっていない。
読むならハッピーエンドが好き。


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posted by: 本の虫 | 小説(作者ま行) | 07:01 | comments(1) | - |

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コメント
 
2013/06/03 11:26 PM
Posted by: 片岡
連続コメント失礼します。宮本輝は20代の頃に何冊も読んだ好きな作家です。川三部作と言われる「泥の川」「道頓堀川」あとひとつは思い出せません(笑)が、秀逸な文章で良かったと記憶しています。この「避暑地の猫」も虐げられた家族の物語で強い印象に残っていました。しかし、最近読み返してみたら、まったく心に響くものがなく、今までの記憶が何かの思い違いだったのでは?と思うほどでした。