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評価:
宮本 輝
講談社
¥ 540
(2007-07-14)
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宮本輝の小説を読むのは2冊目です。
1冊目は娘が薦めてくれました。
2冊目はブログ仲間の年下の女性が絶賛していました。
どうやら若い人に人気の作家のようです。
私はこの作家の小説は暗い印象があるので、
薦められないかぎり手に取る気になりません。
読み始めたら、
次の展開を知りたくて、
一気に読んでしまいました。
構成や文章はいいと思いましたが、
私には内容が読み取れませんでした。
もう一度読み直さないと細かい部分がよくわかりません。
なぜ?題名が避暑地の猫なのか、
最初に出てきた医者の猫、逃げたペルシャ猫、ペルシャ猫を抱いていた謎の男。
謎の男の言葉の、
「ボクが猫だから。」
同じ狢(むじな)は引き寄せるという意味で、
この題名が「避暑地の猫」なのだろうが・・・・・。
私には読み取れているのか よくわからない。
疑問なのは、
母親が父親の子どもを妊娠していたが、
母親は別荘の主に、
「14年もいやな男に触れさせないでいられたのは感謝している」と言っていた。
この言葉を発した時点では父親の事を嫌いだと思っていたが、・・・・。
娘の行動が父親の指図だと思ったから、
その点だけで父親の事を嫌いなら、
どうして父親の子どもを妊娠したのだろうか。
最初に登場した医者が、
この話を聞いて、
夜中に急に軽井沢に行きたくなった理由は何?
猫つながりで、
謎の男を捜しに行きたくなったのかとずっと思っていたのに、
ぜんぜん関係なかった。
私の思い込みだった。
私は謎の男の正体ばかりが気になる。
ここはこの小説のポイントではないとわかっているのに。
この小説の中で5人も死ぬ必要があったのだろうか。
この小説は救いがないから、
私は嫌いだけれど、
おもしろかったから、
読む価値はあると思う。
だから☆4つにしました。
しあわせになった人がひとりもいないなんて私にはあっていない。
読むならハッピーエンドが好き。
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