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停電の夜に

作者のジュンパ・ラヒリはカルカッタ出身のベンガル人です。
ロンドン生まれで、
ニューヨーク在住です。

短編小説で、
9つの話が入っています。
インド人の話です。

1)「停電の夜に」は、
工事のために5日間だけ夜の8時から1時間、
停電になるという通知がきました。

ショーバ(妻)とシュクマール(夫)の夫婦は、
初めての子どもを死産で亡くしてから、
すれ違いの夫婦だった。

停電の時間に、
今まで言わなかったことを話そうと提案した。

ロウソクの光で食事をして、
出会った頃のことで言っていなかったことを話した。
毎晩、停電の時間が楽しみになってきた。
話したら心が軽くなった。

私が期待した結末ではなかったけれど、
新しい生活に向かえるようにはなった。

人は避けてばかりいないで、
話をすることがお互いに大切だと思った。
話をしないと過去のことにずっとこだわり続けてしまう。

暗い空間で話をすると、
素直な気持ちになれる。
その時に話した内容が、
悪口ではなく、
いい話だったから、
新しい生活に進めるのだと思う。
男女の別れは喧嘩ではなく、
好きだった頃の話をしてからがいいと思った。

2)「ピルザタさんが食事に来たころ」
1971年にピルザタさんが足繁く我が家にやってきた。
内乱のダッカに家族がいて、
家族の情報を聞くためにやってきた。
7人の娘と奥さんがいる人で、
10歳の私に来るたびにお菓子のお土産を持ってきた。
アメリカは西パキスタンの味方で、
バングラデシュに生まれ変わる国にはソ連が付いていた。

1月にビルザタさんは国に帰った。
家族は全員無事で、
カードを送ってくれた。

私は世界地図もよく知らないし、
国の名前も知らないが、
こんな風に物語の中に、
国の名前が書かれていると、
世界地図を出してきて、
調べてみた。

学生の頃にこの話を読んでいたら、
国の名前や位置を覚えられただろう。

外国の小説を読むと勉強になる。

3)「病気の通訳」
ダス夫妻はアメリカ生まれでアメリカ育ちだが、
インドに親戚がいる。
子どもは男の子二人と女の子一人。

インドに来て、
46歳のカバーシーというガイド兼タクシー運転手の車で観光をする。

奥さんのミーナは若くてわがままで品のない女のように読み取れる。
子どもの面倒を見ないし、
車の中で爪を塗ったり、
夫に逆らってばかりいる。

カバーシーがガイド以外に、
病院で通訳をしていると言ったら、
カバーシーの話にミーナがのってきた。
カバーシーはミーナを意識してくる。

カバーシーは妻からも尊敬されていないのに、
病院で患者の言葉を医者に伝える仕事を、
初めて褒めらてうれしくなる。

カバーシーは子供の頃は頭がいいと言われたことがあり、
努力もしたが、
貧困であきらめた。

ミーナは病院で助手のような仕事をしていることに、
興味をもったようだ。
自分の内訳話を初対面のカバーシーに話す。

お菓子を食べながら歩くミーナのだらしの無い行動のために、
子どもが猿の群に襲われる。

そこでやっと母親らしい態度をする。

悩み事が彼女に怠慢な行動をとらせていたのだろう。
人に話したことで軽くなるし、
相手の言葉で、
ふっきれたかもしれない。
これから母親らしくなってくれればいいと思った。

4)「本物門番」
ブーリー・マーはインドとパキスタン分離のために、
カルカッタに逃げてきた。

元は4人の娘がいて、
レンガ造りの二階家に住んでいた。
その頃は裕福でしあわせだった。

今は住む所もなく、
アパートの門番のように階段の下や、
屋上で毛布を敷いて寝起きしていた。
階段の手すりを拭いたり昔の話をしておいてもらっていた。

彼女に良くしてくれていたダラル夫妻が旅行に出かけている間に事件が起こった。


5)「セクシー」

不倫しているミランダの話。

6)「セン夫人」

11歳のエリオットは今までに3人のベビーシッターのお世話になった。
3人目のセン夫人は車の運転ができないので、
夫人の家で面倒をみるということになる。

セン氏はインドから来た大学の教師。
セン夫人はインドが恋しい。

インド式の料理を作り、
車の運転を時々練習するが上手くならない。
夫は仕事で忙しいし、
近くに友人もいない。
エリオットとは上手くいっていたが、
車で事故を起こす。

7)「神の恵みの家」

インド人のトウィンクルとサンジーヴは新婚で、
新しい家に越した。
新しい家は、
キリスト教の絵や彫刻がいたるところから出てくる。

サンジーヴはキリスト教の彫刻や絵は捨てたいのだが、
妻のトウィンクルは無邪気で、
聞く耳を持たない。

サンジーヴの同僚を呼んだパーティーには、
インド系の人達が来るので、
像や絵は見せたくない。
だが、結婚したばかりの妻に強く言えない。

8)「ビビ・ハルダーの治療」

ビビ・ハルダーという女は、
病気で発作を繰り返している。
父親は彼女のために仕事も辞めて、
尽くしたが亡くなった。

親戚が引き受けたが、
親戚夫婦に子どもができて、
妻が子どもに彼女を触らせたくなくて、
とうとう、
病気の彼女を置いて引っ越してしまった。

彼女は部屋も無く、
ドアもきちんとしていない空き家で一人住み、
近所の人たちがみんなで、
世話を焼いてあげた。

彼女の病気は不治の病で何をしても直らないが、
ある時、
結婚すれば直るだろうと言われた。

性格も悪いし、
いいところのない彼女だが、
新聞に広告を出して、
婿を募集したが、
物好きはいない。
だから誰もこなかった。

ところが彼女はたくましく生きていけるようになった。
なぜでしょう?

9)「三度目で最後の大陸」

1964年にインドを離れイギリスにやってきた。
1969年に36歳の時に結婚し、
アメリカの大学の図書館で仕事が見つかった。

一人でアメリカで生活を始めた。
最初に住んだ下宿には、
100歳のおばあさんがいて、
毎週お金を払いに言った。

ほとんど歩けないおばあさんだが、
月に人がアメリカの国旗を立てたという話を喜んで話す。
相槌を「はい、そうです」と言ったら、
「すごいって言いなさい」と怒られた。

最初はとっつきにくかったが、
気に入ってくれた。
彼も100歳と聞いてから、
大事にして、
面倒も見る。

新妻が来たので、
アパートを変えた。

妻を連れて行って紹介したら、
「完璧。いい人を見つけたね!」と言ってくれた。

この言葉がすごくいいなと思いました。
私も誰かに使おうと思いました。


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posted by: 本の虫 | 小説(外国人) | 19:07 | comments(0) | - |

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