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沈黙の町で

評価:
奥田英朗
朝日新聞出版
¥ 907
(2016-01-07)

奥田英朗の長編小説です。

「沈黙の町で」を読みました。

奥田英朗の小説は読みやすいので、

長編小説でしたが、

頑張って読みました。

 

中学2年の男子生徒が、

屋根から落ちて、

コンクリートに頭を打ち付けて死んだ事件に、

絡んだ登場人物たちの物語です。

 

第一発見者は2年担任の教師(飯島浩志)。

4人のテニス部の生徒たちがひ弱な彼の背中をつねって、

あざが残っていたことから、

警察に捕まる。

 

藤田一輝14歳(県議の孫)。

坂井瑛介14歳(長身で母子家庭)。

市川健太13歳(恵子・茂之が両親、1年の時にはクラス委員)

金子修斗13歳。

 

13歳は罪に問われないで、

児童相談所送り。

 

高村真央は中央新聞の記者。

 

豊川康平は刑事で飯島浩志と元同級生。

 

石井は豊川の部下。

 

橋本英樹は30歳の検事、

仕事熱心で信頼される。

 

逮捕された生徒の母親たちの気持ちや、

検事の調べかた、

警察の上司たちの考えや、

中学の校長や教頭の考え、

平の教師の考え、

被害者の家族の気持ちなど、

多くの人の経験から出た考えや、

事件の少し前の話から、

徐々に明かされていく。

 

最初は4人の生徒が不起訴になり、

学校へも普通に行きはじめるところなど、

腹がたってきたが、

読み進めるうちに、

事故か事件か真相が早く知りたくなってくる。

 

文庫本で2cmの厚さがあり、

ページ数が約600ページあるので、

読むのが大変だとはおもいますが、

読む価値のある小説です。

 

人の立場によって、

見方が違ってくるところがよく書かれている。

 

 

 

 

JUGEMテーマ:小説/詩

posted by: 本の虫 | 小説(作者あ行) | 16:24 | comments(0) | - |

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