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2008.08.31 Sunday
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卵の緒
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この本は2つの物語が書かれています。
「卵の緒」
主人公の育生は自分の事を捨て子だと思っている。
母は一人で僕を育てている。
おばあちゃんに捨て子なのと聞くと動揺する。
小学校の授業でへその緒の事を聞いたので、
母親に見せてと言ったら、
お前は卵から生まれたと言って、
卵の欠片が入った箱を見せてくれた。
育生は深く追求しない。
母親は育生のことを大切で、
大好きだと言葉で伝えている。
この母親のように、
お前を大好きだと言っていれば子育ては充分なような気がする。
多少常識的でなくとも、
愛情を伝えればいい。
問題があっても、
何とか解決するようなホッとする小説です。
「7’s blood」
主人公の七子は高校生。
父の愛人の子と暮らすことになる。
その小学生は七生という男の子。
二人の父親はすでに死んでいる。
その子の母親が刑務所に入ったので、
七子の母親が預かる事になる。
七子の母親も、
瀬尾まい子の小説によく出てくるタイプの人間。
お人よしだけど自分の考えをもっているタイプ。
しばらく三人で暮らす。
七生は人に好かれる努力をする子で、
七子から見ると可愛げのない小学生だ。
七子の母親が突然倒れて入院する事になる。
そのため七子と七生が二人で生活することになる。
一緒に生活している間にいろんな事が起こる。
全体を通して優しい小説で、
心が温かくなる。
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2008.08.30 Saturday
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幸福な食卓
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「父さんは今日で父さんを辞めようと思う」
こんな書き出しで始まる。
この台詞、どこかで聞いたような?
そうそう、「ホームレス中学生」の父親の「解散」の台詞のようだ。
だが、こっちのお父さんは、
もっと弱々しい感じの人だ。
主人公は背の低い平凡な中学生の佐和子。
高校は進学校でトップをとるほど頭が良いのに大学に行かなかった兄と、
自殺未遂をした元中学教師の父親、
近所で別居生活している母親が家族。
こんな風に書くと、
めちゃくちゃな家族のようだが、
みんな仲が良くて優しい。
みんな真面目すぎるので心が壊れそうになるようだ。
主人公は思った事をはっきり言わない。
ワンクッションおいて、
どうでもいい事は「そうだね」と言っておく。
いい訳もしない。
言葉の最後に相手を褒めておく。
そういう性格が読んでいて癒される。
私もそんな風に受け答えられる人間でいつもいられれば、
人に好かれるだろうなと思う。
私は時々そういう人間でいられるけど、
時々腹が立ってはっきり言ってしまう。
主人公はまじめな上に、
自分を押し出さないし、
兄の直ちゃんも頭が良いのに、
強く主張しない性格で二人の会話や、
周りの人の行動がユーモアがあって可笑しい。
読んでいる途中でうっかり、
声を出して笑ってしまった箇所が2〜3回ある。
最後の方は泣けた。
テッシュが必要だ。
笑えて泣ける小説はオススメ!
☆4つ。
男の人向きではないかもしれない所が☆1つ分。
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2008.08.29 Friday
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かみさまからのおくりもの
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子供が幼稚園に入った頃作ったようです。
子供はお母さんが作った事で喜んだそうです。
ほほえましくていいですね。
紙で、
ちぎり絵をした絵です。
手作り風であたたかいです。
5人の赤ちゃんに神様がプレゼントをくれる話で、
子供を産んだ人にプレゼントしたくなるような内容です。
優しい子育てをしたくなるような話です。
オススメします。
一人目の赤ちゃんに天使が運んできた贈り物は、
「よく笑う」でした。
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2008.08.28 Thursday
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ヘンリーの悪行リスト
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ラジオ番組でこの本を紹介していました。
外国の小説はあまり読みませんが、
男の人が熱心に薦めていたので読んでみました。
文庫本ですが、
500ページ以上あり、
厚い本です。
惹き込まれて夢中で読みました。
映画化が決まっているそうですが、
外国人の背の高いハンサムな青年にぴったりの役です。
登場人物たちの顔が浮かんでくるような、
映画を観ている様な小説です。
主人公のヘンリーが高校生の頃、
父親は病気で寝たきりで、
母親は酒びたり、
妹は肥満で殻に閉じこもっている状態だった。
お金が無く、
生活費を稼ぐバイトをハンバーガーショップでしている。
希望が何もない生活の中で、
上流種族のプリンセスと卒業記念ダンスパーティーで踊ることを夢見る。
現実では、
学校一憧れのプリンセスと、
貧乏人の何の取り得もない者が踊れるはずがない。
ところが、奇跡が起きて素敵な日を迎える事が出来たが、
その晩に彼女に振られる。
彼女を見返すために、
悪行の数々を行って、
人を利用して上に上り詰める。
大金持ちになった時に、
彼女のふるさとを訪ねた。
彼女の妹に会えたら、
彼女は高校生の時、
心臓病で自分の死を知っていたから、
彼を振ったという手紙を渡された。
そして、もうこの世にはいないと言われた。
結婚もせず、
金儲けのためだけに生きて、
人を傷つけてのし上がってきた人生は何だったのだろうか。
手に入れたお金も意味がないものの様に感じてきた。
ホテルの部屋で酒を飲んで、
泣き叫んでいた夜に、
たまたま部屋に忘れ物を取りに来たメイドのソフィーと会い、
人生のやり直しの旅に出ることになる。
傷つけた人々に謝る旅。
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2008.08.27 Wednesday
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ヤダとイイヨ (monami)
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興味を惹かれました。
「冷静と情熱のあいだ」の作者がどんな絵本を書くのだろう?
題名の通りの単純な話ですが、
兄弟ではなく、
幼児のイイヨを預かるところが新鮮です。
預かったイイヨが帰るところも面白いと思いました。
絵の配色もきれいで素敵だと思いました。
つじひとなりの本だからいいと思います。
他の人が書いた絵本としては興味が湧かないです。
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2008.08.26 Tuesday
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手わざが光るモロッコの暮らし
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本の形は横長で、
厚いです。
手ざわりは柔らかくて持ちやすいです。
モロッコの暮らしの写真が満載で、
文字はブルーできれいな本です。
モロッコに住んでいるいろんな家族の家を訪問しています。
日本を木の家と例えるなら、
モロッコは石の家という感じです。
色とりどりのタイルを使っています。
壁の色が白に近いグレーなので、
色が鮮やかでも映えるのでしょう。
モロッコの家族は日本と比較すると、
物を持たないので、
家の中がスッキリしています。
子供5人いる7人家族の家を日本で想像したら、
ごちゃごちゃしてそうではありませんか?
写真の家族の家は、
きれいで整然としています。
でもモロッコの家の中の色合いは私好みではないです。
太陽の光がいっぱいあり、
空気が乾燥している国には似合う色なのでしょう。
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2008.08.25 Monday
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江戸千代紙
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開くと、
カラーで千代紙の図案が印刷されています。
224ページまでぎっしり載っているので、
200以上もの種類が載っているわけです。
私はバッグの中にこの本を入れて持ち歩いています。
電車の中など、
ちょっと時間が空いた時にページを開きます。
1000円以上の本を買うのは主婦の私にとって、
ちょっと勇気が要りましたが、
しあわせな時間を持てると思えば許せます。
図柄の中には季節を感じるものあり、
モダンな柄あり、
ユーモアあり、
静けさありで、
私の時間が充実します。
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2008.08.24 Sunday
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パリのおつきさま
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1993年に発行された本です。
写真の色が古めかしい感じです。
それでもパリに言った事がない私にはあこがれです。
どの写真もうっとりです。
水がきらきらしているセーヌ川を、
特に実際に見たいと思いました。
絵本としては最後の言葉が素敵でした。
両親がパリに行っていろんな場所を見てきます。
わたしはおるすばんでした。
帰ってきたおかあさんに聞きました。
「パリでなにが、
いちばん素敵だったの?」
その答えがよかったです。
他にこの本で気に入ったところは、
メリーゴーランドの写真と、
噴水の馬の写真です。
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2008.08.23 Saturday
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あきらめない夢は終わらない
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新聞に宣伝があったので、
読みたくなりました。
題名から人生の役に立ちそうな事が、
書いてあるように思いました。
アルフィーの中で、
高見沢さんの存在は最初の頃は嫌いでしたが、
「堂本兄弟」という番組で見るようになってからファンになりました。
この本では、
目次の題名は説得力のあるフレーズですが、
内容はあまり感動しない言葉です。
それでも人柄が出ていて、
見た目と違う人だと思いました。
教員の子で、
子供の頃から学級委員をやらされる様な人で、
スポーツが得意な子だったそうです。
イメージが違いました。
自分を出さないためにキャラクターを作っているようです。
アルフィーの活動を一番に考えていて、
前向きに努力しているようすが好感が持てました。
年齢不詳な感じですが、
私と同じくらいということで、
共感が持てますますファンになりました。
自分のやりたいことが見つからなかったり、
仕事に挫折感を味わっているような、
若い人に読むことをオススメします。
アルフィーは売れなかった時代が長かったので、
挫折感からの立ち直りなど参考になると思います。
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2008.08.20 Wednesday
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床下の小人たち (岩波少年文庫)
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読んでみました。
1956年に発行されています。
古い本です。
子供の頃は読書をしなかったので、
この本を知りませんでした。
イギリスの話です。
田舎の古い家の床下に住む小人の家族の話です。
ファンタジーの世界ですね。
20cm位の大きさだと思います。
ドールハウスの雑貨が丁度良い大きさで、
彼らにとって憧れの家具です。
病気がちなソフィおばさんの家に、
リューマチの療養で男の子が滞在していた。
お手伝いのドライヴァおばさんが世話を焼いていました。
クランプファールという男も雇われていました。
小人のお父さんが男の子に見つかり、
次に女の子も見つかりました。
男の子は小人たちを応援してくれて、
ソフィおばさんの持ち物を小人たちに運んであげました。
小人たちは自分たちの事を、
「借り暮らしのひとたち」
と呼んで、
人間に気付かれない程度の物をもらって、
生活していました。
ところが男の子がたくさん運んでくれたために、
小人のおかみさんは贅沢になってきました。
上に住んでいる人間の中で一番疑い深いドライヴァおばさんに、
とうとう見つかってしまいました。
さて小人たちの運命はどうなったでしょう。
所々に挿絵があるので、
わかりにくい内容もなんとか理解できます。
絵は少ないので、
小学校高学年向けだと思います。
我が家でも物が無くなる事があります。
小人が住んでいて、
座敷童(わらし)のように家を守ってくれていたらいいですね。
この話の最後にオチがあって、
それをどう解釈するのか、
迷う所です。
夏休みも残り少なくなりましたが、
大人にもおもしろい話です。
親子で読んでみるのもいいですよ。
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