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2010.03.27 Saturday
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葉桜の季節に君を想うということ
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この小説はブログで紹介している人がいたので読んでみました。
長い小説でした。
読みやすいので引き込まれましたが、
若い人の話だと思って人をイメージしながら読んでいたので、
最後の方で私の頭の中でつじつまが合わなくなって、
混乱してきました。
もう一度読み直したいほどの小説ではなかったので、
半分混乱したままです。
でもこの小説の良かったところは、
主人公がとても魅力的な人物だというところです。
主人公のことを知りたくて、
どんどん読み進めていきました。
読み始めたらきっとだれでも止まらなくなると思います。
若い頃の話と現代の話と、
偽名を使っている人がいるので、
登場人物のことでも頭が混乱してきました。
この小説は、
作家が楽しみながら書いたようなランラン気分が読み手に、
伝わってくるような小説です。
長い小説を読む時間がある人におススメします。
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2010.03.22 Monday
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新参者
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読みやすくて面白い。
ミステリー小説です。
主人公は加賀恭一郎という刑事のようです。
殺害されたのは、
三井峯子。
離婚をしてマンションで一人暮らしをしていた女性です。
第一章 煎餅矢の娘
第二章 料亭の小僧
第三章 瀬戸物屋の嫁
第四章 時計屋の犬
第五章 洋菓子屋の店員
第六章 翻訳家の友
第七章 清掃屋の社長
第八章 民芸品屋の客
第九章 日本橋の刑事
一章ごとに登場人物と事件の内容が明らかになっていく訳ですが、
その登場人物たちの、
事件とは無縁の悩み事を解決していく加賀刑事がすばらしい。
人はそれぞれに悩み事を抱えている。
姑と嫁の問題だったり、
親子関係が上手くなかったり、
事件とは関係ない悩みを持っている。
加賀刑事が聞き込みをしながら、
いろんな事情を相手に教えてあげる事により、
今まで疎遠だった親子関係が上手く行きそうな気配が出てくる。
犯人の家庭事情、
上杉刑事の家庭の事情など、
ずっとひっかかっていた心の棘まで抜いてくれるような加賀刑事の思いやりが、
犯人探し以外にもこの小説を素敵なものにしていて、
読んでいるのが楽しくなる。
この本をわが息子に薦めた。
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2010.03.08 Monday
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恋も仕事もあきらめない
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読んでみると想像とは違いました。
想像より薄い本で、
読みやすい本です。
心理学的な対談方式のカウンセリングが書かれています。
悩み多き女性の加奈さんが直面する悩みを、
堀井恵さんが、
言葉かけで元気にしていきます。
おもしろい本ですが、
外国でこの方法を学んだせいか、
カタカナ語や英語が多くてちょっとちんぷんかんぷんになります。
漢字だったらもっと頭にはいったかも。
NLPっていまいちよくわからない。
問いかけでいいと思った文は、
1・私の欲しい成果は何?
2・もし成果が手に入ったら、どのようにわかる?
3・成果は、いつ、どこで、誰とつくる?
4・成果を手に入れることは、私の日常生活にどんな影響を与える?
周囲の人たちは?自分自身は?
5・私がすでに持っているリソース(サポートしてくれるもの、人的ネットワーク、身体的状態)は?
6・今成果を手に入れるのを止めているものは?
7・成果を手に入れることは、私にとってどんな意味があるのだろう?
8・では何から始める?
具体的に行動を起こすために、
後押ししてくれるような本です。
架空の人物の加奈さんが夢を実現していくための応援が書かれています。
私の場合は、
「リソース」という言葉で混乱してきました。
日本語で書いて欲しかった。
外国語慣れしている若い人には読みやすいかもしれません。
読むと成功しそうな気になってきます。
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2010.03.07 Sunday
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フリーター、家を買う。
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図書館で人気の本にこの本があったので、
予約して借りてみました。
この本の知識がなく読み始めたので、
最初は小説だとは思っていませんでした。
家を買うためのノウハウが書かれていると思っていました。
フリーターだった人が家を買った実体験だと思いながら読んでいました。
最初は家族の事情が書かれていて、
そのうちに買う方法が出てくるのだろうと思いながら読んでいるうちにやっと、
小説だとわかりました。
家族の事情が大変だからフリーターだった主人公が家を買うために、
お金を貯め始め、
仕事に夢中になっていく話です。
読み終わってみると、
話の内容はこじ付けみたいに、
こんなに上手くいくかとつっこみを入れたくなりますが、
最後まで読み手を引きつける内容は上手だと思いました。
主人公の男がちょっと魅力がないところが難点ですが、
話としてはおもしろいと思います。
就職難のこの時期、
履歴書の書き方や、
面接の仕方など参考になります。
就職がなかなか決まらない方にお勧めします。
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2010.03.02 Tuesday
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悪女について
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「恍惚の人」を読みました。
「悪女について」は、
新聞の読者が推薦していたので読んでみました。
この本の書き方は、
少し変わっていて、
生きている主人公の鈴木君子本人は出てきません。
鈴木君子はすでに死んでいて、
27人の人の証言が書かれています。
その証言から鈴木君子がどんな女だったか想像していきます。
自殺か他殺かを想像していきます。
27人分の話になると、
とても厚い本になり、
読み終わるまでに時間がかかりましたが、
読みやすくて、
おもしろいので、
最後まで読むことができました。
その1・・・・早川松夫の話
簿記の学校の同級生
その2・・・・丸井牧子の話
小学校の同級生(雑貨屋)
その3・・・・浅井雪子の話
小学校の同級生(母親が公家華族出身)
その4・・・・渡瀬義雄の話
最初の夫(勝手に籍に入れられる)
その5・・・・渡瀬小静の話
渡瀬義雄の母親
その6・・・・星野夫人の話
渡瀬と住んでいたアパートの住民
その7・・・・大内三郎の話
宝石店で一緒に働いていて、
後に富小路公子に改名した主人公の店で働く。
その8・・・・沢山夫人の話
宝石店の経営者の夫人。
子どもの親はご主人だと言いに来て驚く。
その9・・・・沢山栄次の話
宝石店経営者
その10・・・・林梨江の話
プレタポルテの店長。
富小路公子はお得意様。
その11・・・・伊藤弁護士の話
富小路公子の2度目の結婚相手の父親と友人。
その12・・・・富本宮子の話
富本寛一の母親
その13・・・・菅原ふみの話
富本寛一との結婚の頃から14年間、屋敷で働いていた。
その14・・・・富本寛一の話
2度目の結婚相手
その15・・・・烏丸瑤子の話
元華族の令嬢
その16・・・・レイディズ・ソサイエティの事務員の話
会員制の女性のクラブ
その17・・・・瀬川大介の妻の話
元芸者。
マージャンを一緒にやったことがある。
その18・・・・宝石職人の話
君子が中学時代から足を運んで宝石について学んだ。
その19・・・・北村院長の話
獣医。
その20・・・・銀座のバアのマダムの話
富小路公子の経営している女性専用クラブの会員。
「東京レディス・クラブ」
その21・・・・鈴木タネの話
実の母親
その22・・・・テレビ・プロデューサーの話
富小路公子が出演したテレビのプロデューサー。
その23・・・・小島誠の話
「東京レディス・クラブ」の支配人で、
本人は恋人と思っている。
結婚式を挙げる予定でいた。
その24・・・・長男義彦の話
その25・・・・尾藤輝彦の話
その3の浅井雪子の兄。
愛人だと思っている。
その26・・・・宝来病院元婦長の話
烏丸瑤子の紹介の病院。
入院や往診をしていた。
その27・・・・次男義輝の話
長い話でしたが、
面白い話でした。
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