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評価:
東野 圭吾
講談社
¥ 1,575
(2006-07-25)
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東野圭吾の小説です。
読みたい本が無い時には東野圭吾のまだ読んでいない本を探します。
少し読むと犯人や犯行がわかってきます。
犯人の家族がすぐに警察に連絡すればいいのに、
家族をかばって犯行を隠そうとします。
そこまで読んだらこの人たちは、
どうするつもりなのか、
恐くなってきます。
他の人に罪をなすりつけようとしているのが伝わってきます。
読むのが恐くなってきましたが、
救われるのは、
刑事が、
加賀刑事だということです。
「新参者」で活躍した刑事と同じ名前なので、
きっと正しい解決をしてくれるはずです。
それを信じて読み進めていきました。
東野圭吾は視点がすばらしいです。
犯人の家族の気持ちや様子から書かれた文は、
他の本ではあまりないです。
東野圭吾はそういう視点から入っていくので、
引き込まれます。
ドラマを観ているように、
阿部寛の顔と声を浮かべながら読みました。
この小説の中には、
老人介護やいじめの問題、ひきこもり、嫁姑問題、
父親の権威など家族の問題が盛り込まれています。
盛りだくさんの内容なのに、
解かりやすく構成されていて、
読みやすくてあっという間に読めました。
嫁の八重子が一番問題の人だと思いました。
思いやりがある人だったらこんな事にはならなかったでしょう。
こういう家庭は現代の日本に多そうです。
子どものいる人に読んで欲しい本です。
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