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評価:
東野 圭吾
講談社
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(2000-04-10)
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東野圭吾の短編小説集です。
「嘘をもうひとつだけ」
「冷たい灼熱」
「第二の希望」
「狂った計算」
「友の助言」
この4つの話が入っています。
いずれも加賀刑事が出てきます。
「嘘をもうひとつだけ」
バレリーナの寺西美千代が主人公です。
早川弘子の死体が自宅マンションの植え込みから発見された。
7階のバルコニーから落ちて死亡したとみられる。
創作バレエの作者と振り付けは寺西美千代の亡きご主人(寺西智也)。
作曲は新川祐二として発表されている。
本当の振り付けは松井要太郎。
病気で亡くなったので、
寺西が振り付けをする。
その振り付けに事件の真相が隠れている。
「冷たい灼熱」
赤ん坊が消えている。
妻が自宅で死んでいた。
真夏の駐車中の車の中で、
子どもを死なせる事件が新聞に載ることがある。
「第二の希望」
主人公は楠木親子。
娘は器械体操をしている理砂。
死体は毛利周介。
母子のの自宅から発見される。
母親は離婚して毛利とは恋人関係。
「狂った計算」
主人公の奈央子のご主人は車の事故で死んだ。
奈央子は夫との折り合いが悪く、
不倫をいていた。
家の定期点検をする中瀬が相手だが、
中瀬は行方不明になっている。
「友の助言」
加賀刑事の友人の萩原保が主人公。
多分、睡眠薬の所為で、
運転中に大事故に会った。
自分の身が心配になった萩原が加賀に会う約束をしていた日だった。
本人は命を取り留め、
犯人の心当たりがあるが、
そのことに向き合えないでいる。
加賀も犯人を推測して、
助言する。
おもしろい話でした。
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