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評価:
角田 光代
新潮社
¥ 1,575
(2009-03)
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角田光代(かくたみつよ)の本はおもしろいので、
角田光代の棚からこの本を探しました。
パラパラとめくったら、
短編小説ではなさそうだったのでこの本を選びましたが、
短編小説仕立てのようになっています。
短編小説は納得がいかないうちに終わるので嫌いです。
登場人物をしっかり頭に入れたいので、
長すぎず、
短すぎない本を探していました。
この本は、
短編小説ですが、
登場人物がつながっている所が好きです。
読み始めてから、1ヶ月もかかってしまいました。
短編のように、
一話完結になっているので、
次の話に行くまでに続けて読まなくてもいいので、
却って時間がかかりました。
忙しい人にはこの本は向いていると思います。
わたしは、
枕元に置いて、
眠る前に少しずつ読みました。
内容は、
ふられた話ばかりを集めたものです。
一話の古平苑子(こだいらそのこ)が振られたくまちゃんが、
二話で〇ちゃんに振られるというような話で、
人物が繋がっています。
フラれた人が読むと立ち直れるかもしれません。
角田光代の小説は長編がオススメです。
この本は長編ぽいのでオススメです。
後味がいいです。
内容は、
「くまちゃん」
古平苑子が23歳の時に、
花見の飲み会でくまちゃん(モチダヒデユキ)に出会います。
「アイドル」
持田英之が27歳の時に、
海の家のバイトでゆりえに会います。
「勝負恋愛」
岡崎ゆりえが29歳の時に、
バンドのボーカルの保土谷槇仁(ほどがやまきひと)に出会う。
「こうもり」
保土谷槇仁が32歳の時に、
劇団員の片田希麻子(かただきまこ)にスナックで出会う。
「浮き草」
片田希麻子が36歳の時に、
イラストレーターの林久信に出会う。
「光の子」
林久信が14歳の時に、
料理の上手な野坂文太に出会う。
文太の子ども名前を久太と付ける。
「乙女相談室」
山里こずえが36歳の時に離婚した。
恋愛の数と振られた数が同じであることに気づいたこずえは、
自分に何か欠陥があるのではないかと悩む。
そんな時に会社の後輩が乙女相談室というサイトを教えてくれる。
フラれた時の立ち直り方を何か学べるかもしれない小説です。
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