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神様のカルテ 夏川草介

評価:
夏川 草介
小学館
¥ 980
(2009-08-27)

夏川草介の小説です。

映画化されました。

主人公の栗原一止(くりはらいちと)は嵐の桜井翔。
妻の榛名(はるな)は宮崎あおい。

信濃大学を卒業して、
本庄病院に勤務する栗原一止は、
24時間365日開業の救急患者も受け付ける病院で寝る間も惜しんで働いている。

新婚の妻との結婚記念日も家に帰れず、
連絡も取れなかった。

住まいは、
古いボロアパートで、
住民の学士殿と男爵とは心を通わせた友である。

この小説の文章が、
主人公の古い言葉使いなので、
こちらも言葉使いが移ってしまう。

夏目漱石が好きで同じ小説を何度も読んでいるらしい。
島崎藤村の「夜明け前」も好きらしい。

主人公は大学病院に呼ばれているが、
大学病院で見放された癌患者を受け入れて、
その人(安曇さん=加賀まりこ)からの言葉で考える。

この小説は泣ける小説で、
安曇さんからの手紙の場面では泣いてしまったが、
全体にゆるい内容で、
読んでいると眠くなってなかなか先に進めなかった。
薄い本なので、
桜井翔のファンなら読むといいと思う。

映画のキャストは私の想像とは違っているので、
観たいとは思わない。

きっと宮崎あおいは演技が上手だからハルに成り切れると思うが、
他の人は私の中のイメージとは違う。


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posted by: 本の虫 | 小説(作者な行) | 09:25 | comments(0) | - |

私の遺言 

評価:
佐藤 愛子
新潮社
¥ 1,680
(2002-10)

佐藤愛子の本です。

佐藤愛子が北海道の家を買ってから起こった超常現象を通して、
色々な人と出会い、
原因を探り、
現象をおさめる努力をする。

そのために知り合った人の中には、
若い頃の江原啓之や美輪明宏などもいる。

読み始めた頃は恐かったが、
終わる頃には、
そうでもなくなった。

阪神大震災や少年Aの事件や、
実際に日本で起こった話も出てくる。

原因については、
ここに書かれていることを信じても信じなくても、
日本人としては読む価値はあると思う。

これからの生き方の参考になると思う。

科学文明の発達で、
人間第一主義が起こした現代の荒れた社会について、
考えるきっかけになった。

佐藤愛子の本は初めて読んだので、
他の本も読んでみたくなった。

自分が何をするために生まれてきたのかも見つけていきたい。


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posted by: 本の虫 | エッセイ | 08:34 | comments(0) | - |

ねこどけい

図書館で借りた絵本を紹介します。

きしだえりこ作、
やまわきゆりこ絵、
「ねこどけい」、

やまわきゆりこは、
「ぐりとぐら」の絵を描いた人です。


ことちゃんという女の子のいえには「はと時計」と、
ねこの「ねねこ」がいます。

ねねこはことちゃんが出かけたときに、
はと時計と遊んで壊してしまいます。

帰ってきたことちゃんが時計屋さんに持っていって、
直してもらいます。

猫好きな時計屋さんは猫のために素敵なプレゼントをくれました。

絵を見ているだけで心が温かくなります。
細かい絵はいろんな物を探して楽しめます。



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posted by: 本の虫 | 絵本 | 13:53 | comments(1) | - |

砂のお城の王女たち

本棚の整理をしたら、
古い本が見つかりました。
私が読んだ本は、
新潮社の単行本です。
赤川次郎の本は息子が好きで、
何冊も我が家にありますが、
私は初めて読みました。

子供用の本のような表紙なので、
すぐ読めるだろうと思って読みました。

5つの短編が入っています。

「砂のお城の王女たち」

「神童」

「僕らの英雄」

「ゲームはおしまい」

「真夜中の子供たち」

どれも子供が恐いです。

「砂のお城の王女たち」は、
海外赴任して、
何年も家を空けていた男のマンションに、
二人の小学生が勝手に住み着いて、
自分達のお城を作り上げ、
持ち主の男に怖い事をする話です。

「神童」は、
割と何でもできる男の子が、
ピアノを習ってもいないのに、
ピアノの先生の前で上手に弾いたことから、
タダで先生に教えてもらって、
どんどん上手になり、
そのことが口コミで有名になり、
神童と言われ、
テレビにも出るようになる。
自分でもボクは天才だからなどと言う。
本物の天才ではないので、
これからどうなるのか子供や親の事を考えながら読むと、
心配でドキドキしてくる。

「僕らの英雄」は、
平和な町で、
放火や、
車のタイヤを傷つけたり、
人が襲われる事件が立て続けに起こる。
犯人は小学生だが、
その子は親切をして表彰された子なので、
誰も疑わない。
その子を怪しいと思う人も現われるが、
どうなっていくのか。
親は自慢の息子に鼻高々で、
犯人がわかったらどうなるのだろう。
ちょっと恐い話である。

「ゲームはおしまい」は、
「人を殺すのってむずかしいのかなあ」という言葉を小学生の息子が、
母親に言う台詞で始まる。

小学5年生の元久は、
卒業式に歌を歌う代表メンバーの、
リーダーに選ばれた。

元久は真面目で融通が利かない性格。
朝練習をみんなに提案する。
10人のメンバーのうち、
谷口光志は乱暴者で通っている。
親が理事をしている。

毎朝の練習に谷口だけは出てこない。
他のメンバーは出てこない時もあったが、
なんとか出てきて歌えるようになるが、
一度も練習をしない谷口が本番でヘンな歌声を出すと、
歌が乱れる。
ところが本番は9人で上手に歌え、
拍手喝さいをもらう。

さて、谷口はどうなったのか。

谷口の事を想像しながら読むと恐くなる。

「真夜中の子供たち」は、
借金取りに追われて、
にっちもさっちも行かなくなった男が、
突然に知り合いからお金を借りる事ができた。
懐に大金を持って帰宅途中に、
小学生に誘拐され、
逆に小学生誘拐犯人にでっち上げられる。

テレビなどでいろんな犯罪を目にする小学生たちが、
大人をだましたり、
犯罪を犯すと、
何も知らない親が、
子どもが捕まって、
真相を知った時に大変なことになる。

子供の行為も恐いが、
家族に及ぼす影響も恐いと思った。

この5つの話は結末は恐くないので、
読むといいと思います。


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posted by: 本の虫 | 小説(作者あ行) | 17:49 | comments(0) | - |

デパートへ行こう

真保裕一の小説です。

真夜中の電気の消えたデパートでの出来事。
まるで演劇を見ているような内容でした。

★所持金が143円の自殺志願の男。
娘と妻がいたが離婚された。

★宝石を盗もうとしている女店員の真穂

★中高校生くらいの男女のカップル。

★刃物で刺されてヤクザに追われている元警察官の男。

★デパートの社長矢野

★警備員の

★デパートに恩義のある年長の警備員。

★宝石売り場の店員佐々岡

などが主な登場人物。

他にも警備員や娘などたくさん出てきます。

どの人も自分の身の上に失望している人たちばかりです。

この真夜中の出来事を機会にそれぞれが立ち直って行きます。

読んでいる時も夢中になり、
読み終わった後はさわやかな気持ちになります。

オススメしたい本です。


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posted by: 本の虫 | 小説(作者さ行) | 11:08 | comments(0) | - |