|
評価:
東野 圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
¥ 1,680
(2012-03-28)
|
東野圭吾の小説はおもしろいです。
この小説のキーワードは、
浪矢雄治の経営するナミヤ雑貨店と、
「丸光園」という児童養護施設です。
この二つの場所に関わった人たちが時空を超えた不思議な縁でつながります。
第1章
「回答は牛乳箱に」
ナミヤ雑貨店の名前は、
パッと見ると、
なやみに見えるので、
小学生がおじいさんに悩み相談をしようと、
いたづらで始めた手紙が発端で、
ナミヤ雑貨店に悩み事を手紙に書いて、
シャッターの窓に投函すると、
次の朝までに裏の牛乳箱に返事が入ってるという記事が週刊誌にまで載って、
評判になった。
古くなった空き家の雑貨店に、
盗みを働いて逃走中の若い3人組が隠れた。
すると、
「月のウサギ」という相談者からの手紙が投函された。
第2章
「夜明けにハーモニカを」
松岡克郎という売れないミュージシャンが、
親父の魚屋を継ぐか、
ミュージシャンを続けるかの悩みを投函した。
彼は丸光園に毎年慰問に行っていた。
第3章
「シビックで朝まで」
シビックは浪矢雄治の息子の浪矢貴之の持っている車の名前です。
父親からナミヤ雑貨店の不思議な夢の話を聞き、
父親に付き合う。
自分はシビックの中で夜を過ごす。
第4章
「黙禱(もくとう)はビートルズで」
本名は和久浩介。
彼の数奇な運命の話。
彼も雑貨店に悩みを投函した人。
第5章
「空の上から祈りを」
いろいろな人がつながっていく。
今ある現実はまだ大変な状況だが、
これからうまく行くのではないかと思わせる。
読み応えのある本でした。
385ページもありましたが、
おもしろいので、
一気に読めます。
不思議な世界に連れて行かれた気分です。
東野圭吾は素敵な小説を書く人だなと思いました。
ランキングに参加しています。クリックお願いします。