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ルンルンを買っておうちに帰ろう

 林真理子さんのエッセイです。

昭和60年11月に発行されたものを読みました。

図書館で借りました。
表紙カバーが奥村靫正さんの素敵な絵でした。

その表紙の本は廃版になっているのでしょう。

林真理子さんは同じ年代を生きた人なので、
その頃の時代背景が、
私の中では鮮明で、
今読んでもおもしろいです。

林真理子さんの話を聞いているように、
すんなり頭に入ってくるので、
あっという間に読み終わりました。

林さんが、
就職試験を受けて、
全部落ちたというのも小気味がいいです。

そして立ち直りが早いところもいいです。

現代の若者に読ませたいです。

何社落ちても、
そこで楽しみを見つけたり、

這い上がっていく方法を探す参考になるかもしれない。

就職試験にいくつも落ちている若者よ、
人生をあきらめずに、
新しい道を探しましょう。

林真理子さんのように、
いつか道は開けます。
というような希望を見つけられるかもしれません。

読む価値のあるエッセイです。



posted by: 本の虫 | エッセイ | 11:46 | comments(0) | - |

わたしをみつけて

評価:
中脇初枝
ポプラ社
¥ 1,470
(2013-07-11)

 
中脇初枝さんの小説です。

中脇さんの小説を読んだのは2冊目です。

施設の前に捨てられて、
施設で成長し、
引き取られた家庭で、
義理の父母の愛情を確かめたくて、
壺を階段から落として割ったり、
壁に落書きしてみたら、
児童相談所に預けられた。

児童相談所では学校に行かないので、
九九を覚えられなかった。

そのことを人に知られないように、
細心の注意を払った。

何度も捨てられているから、
自分に自信がない。

働きながら、
免許を取れる准看護師になった。

担当の主治医はわがままで、
横柄だが、
首にされたくないから、
逆らわなかった。

そんな時に、
新しく来た師長は小柄だが、
信念を持った素敵な人。

彼女が病院の人たちを変えていく素敵な話。

山本弥生もたくましくなっていく。

師長がどんな風に変えていくのか、
読んでみてください。

けっこう痛快です。
posted by: 本の虫 | 小説(作者な行) | 17:02 | comments(0) | - |

禁断の魔術

評価:
東野 圭吾
文藝春秋
¥ 1,470
(2012-10-13)

 東野圭吾さんの短編小説集です。
第一章「透視す」
「みとおす」と読みます。

「ハープ」という店でホステスをしていたアイは、
お客のカバンの中やポケットの中の名刺の文字を透視して、
お客を喜ばせていた。

ところが、
アイこと相本美香は死体で発見された。
犯人は捕まったが、
アイの透視能力の方法を湯川に調べてもらう。

そして疎遠になっていた継母に素敵なメッセージを湯川が届ける。

第二章「曲球る」
「まがる」と読みます。

野球選手の妻がスポーツクラブの駐車場で殺された。

野球選手の柳沢は、
野球を続けるか辞めるか悩みながら、
投球の改良を練習する。

ここで教わったことは、
「中国では時計を贈らない」ということです。

「置き時計」は中国語でジョン。
「時計を贈る」はソンジョン。
「人の死を見届ける行為」をソンジョンというので、
時計を贈ることは嫌われるそうです。
勉強になりました。

第三章「念波る」
「おくる」と読みます。

御厨(みくりや)春菜は結婚している若菜と双子だ。

余談ですが、
「みくりや」と読むことを一つ覚えました。

読書ってなかなか勉強になりますね。

結婚して遠くに住んでいる若菜のことを心配して、
おばの藤子に電話をかけてもらうと、
電話が通じない。

結婚相手にかけて、
様子を見に行ってもらうと、
血だらけで倒れていた。

犯人探しを湯川に頼みたいが例によって断られる。
春菜のテレパシーのことを話して会いに行き、
湯川教授の手を借りて、
犯人を見つける。

この内容をどこかで記憶していると思ったら、
ドラマのガリレオでやっていた。


第四章「猛射つ」
「うつ」と読みます。

湯川教授の母校(高校)の後輩の物理研究会の部員募集パフォーマンスに、
湯川教授が協力して、
後輩と親しくなる。

後輩の古芝伸吾は優秀な人材で、
帝都大学にも受かるが、
退学して、
町工場に勤める。

両親が亡くなり、
新聞記者の姉が経済的にも助けてくれていたが、
姉が突然、死ぬ。
姉の死の真相を聞き、
人を恨み、
復讐を企てる。

東野圭吾の小説は終わり方がいいから好きです。

posted by: 本の虫 | 小説(作者は行) | 11:32 | comments(0) | - |