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評価:
小山田 浩子
新潮社
¥ 1,296
(2014-01-24)
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小山田浩子さんの小説は初めて読みました。
どこかで紹介されていて、
おもしろそうだと思って読みました。
3つの短編が入っています。
「穴」
「いたちなく」
「ゆきの宿」
どれも田舎が舞台で、
見えないものがあるような話です。
私はみえないものを怖いとおもいながらも、
気になるところがあります。
「穴」では、
ちょっと間が抜けた女主人公の夫の兄が、
見えない人のような気がしましたが、
よくわからなかったです。
穴を掘る獣の正体も何者か気になり読み進めました。
変な小説ですが、
正体を知りたいがゆえに、
どんどん読めました。
内容はよくわからなかったですが、
読みやすい小説なので、
想像を膨らませながら読むといいと思いました。
「いたちなく」は、
「なく」が「泣く」なのか、
「無く」なのか、
ひらがなのところが主題なのでしょうか?
殺されるいたちのことを想像すると、
いやな気分で心に残ります。
主人公の友人の古い田舎屋にイタチが出ます。
主人公の夫妻が、
友人の家に結婚祝いを兼ねて尋ね、
イタチの話をします。
「ゆきの宿」
「ゆき」は友人の娘の名前の「幸子(ゆきこ)」の幸と、
積もった雪の「雪」を兼ねています。
イタチの出た友人の家に夫妻で、
出産祝いに行った時に、
大雪で帰れなくなり、
泊まりました。
その時の話には、
金縛りが出てきました。
怖い話ではないですが、
現実感のないけだるい話の小説でした。
つまらなくはないので、
おススメします。
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小説/詩