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評価:
青山 文平
文藝春秋
¥ 1,620
(2015-07-08)
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青山文平は直木賞作家です。
新聞に直木賞受賞の記事が載った時に、
すぐに青山文平の作品を検索して、
図書館に予約しました。
借りられた本が、
「つまをめとらば」でした。
予約人数が多くて、
やっと読みました。
時代劇の物語です。
言葉使いも古いもので、
すらすらとは読めませんでした。
それでも内容は今と違う時代背景や考え方がおもしろくて、
最後まで読みました。
短編小説になっているところも読みやすいです。
1日1話読めるので、
短い時間を有効に使えます。
5話の物語です。
「ひともうらやむ」
人もうらやむ美人と結婚はしたが、・・・・という話です。
「つゆかせぎ」
最初の出会いは雨の日なので、
梅雨だと思っていましたが、
梅雨ではないようです。
精子のようです。
こんなおなごは現在にはいないと思うので、
すごく印象に残りました。
そういう考え方もありなのか。
現代人の私にはできないけれど、
子どもが4人いる私は子供が4人もいてよかったと思っているから、
こういう考えを少し理解できるが、
読んで驚いた。
どうぞ気になる方はお読みください。
「乳付」
私も上2人は母乳が出なくて、
ミルクで育てた。
下2人は母乳だけで育てたので、
内容には理解できる部分があった。
「ひと夏」
私も工夫することや人と仲良くなることが好きなので、
話の内容に興味をひかれた。
「愛」の反対語は「無視」と最近聞いたので、
なるほどと共感できる部分があった。
「逢対」
出世の人生と、
愛のある人生、
これから自分の人生は、
何を求めて生きるべきか考えさせられる物語でした。
「つまをめとらば」
嫁運の悪い男(1人目は死に別れ、他は離婚)と、
幼馴染の男(ずっと独身だが養子を育て、養子が結婚したので出てくる)が、
両方現在は独身の一人暮らしで、
隣に住んだ。
お互い気が楽で、
一人暮らしが気に入っていたが、
気になる女はいる。
これからどうするか、
嫁を迎えるか。
江戸時代頃の話で、
今とは違うところもあり、
同じところもある。
生き方の参考になるので、
おススメです。
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