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2016.09.26 Monday
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向田理髪店
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奥田英朗さんの「向田理髪店」という小説を読みました。
短篇集ですが、
主人公はみんな同じです。
北海道の破たんした元炭鉱の町の物語です。
奥田英朗さんの小説は好きです。
どこかとぼけた内容なところがあるので、
最後にどんでん返しがあるかもしれないので、
最後まで気を抜かずに読みたくなります。
私はハッピーエンドが好きなのに、
変な終わり方をするかもしれないので、
目が離せません。
「向田理髪店」
帰ってきて、
理髪店を継ぐという息子のことが心配で、
自分の息子とダブりながら読みました。
「祭りのあと」
病気で倒れた父親と、
家族の物語です。
町の人たち、
特に理髪店の店主がいろいろ心配する。
「中国からの花嫁」
外国からの花嫁で、
騙されてお金だけ持って行かれた話を現実によく聞くので、
物語はどんな話にも作れるので、
ひやひやしながら読みました。
私はしあわせな結末になって欲しいと思いながら読んでいます。
「小さなスナック」
東京から戻ってきた早苗ちゃんのスナックは大繁盛ですが、
早苗ちゃんの経歴が気になる。
男たちがみんなだまされたりしないか心配しながら読みました。
「赤い雪」
映画がこの町にやってくる。
美人女優も来て、
どうなることやら。
「逃亡者」
この町の息子が東京で事件を起こして、
指名手配になる。
田舎町はすぐにニュースが広がり、
その家がすぐにわかる。
家族はたいへんだ。
最近ありそうな事件も絡めて、
おもしろい物語になっている。
好きな小説です。
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2016.09.19 Monday
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眩(くらら)
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朝井まかての「眩(くらら)」を読みました。
浮世絵師の葛飾北斎の娘の物語です。
90歳過ぎまで生きた父親の弟子として、
絵をずっと描き続け、
結婚もしたが、
出戻りをして、
恋する男もでき、
波乱万丈に生きた。
甥っ子のためにいつも借金をして、
貧乏暮らしをしている。
金に対する欲はなく、
ただ描き続けていたい。
葛飾北斎のことは、
さほど知らなかったが、
葛飾北斎の絵について、
詳しく物語として、
描かれていることに、
感激した。
まるで、
その時代に描いている北斎や娘を見ているような錯覚になるほど、
作者の文才がすばらしいと思った。
今の時代はその頃とまるで違うが、
生き方について、
学べることが多々あった。
甥の育て方を振り返って、
子育てを学んだし、
自分の生き方の参考にもなった。
歴史上の人物を物語の主人公に変えてしまうところがおもしろかった。
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2016.09.03 Saturday
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おせんとおこま
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読売新聞で紹介されていまたので、
気になって読んでみました。
飯野和好さんの絵本です。
日本人が着物を着ていた頃の物語です。
茶屋の娘と山の娘の話です。
印象に残る絵なので、
読んでみるといいと思います。
JUGEMテーマ:本を見つけたよ
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